良い行いには良い報いがあり、悪い行いには悪い報いがあること。
「因」は原因で、「果」は結果を表す仏教用語です。そして「良いことをすれば良い結果が生じ、悪いことをすれば悪い結果を招く」という「善因善果・悪因悪果」(ぜんいんぜんか・あくいんあっか)は仏教を貫く教えになります。
私たちの日々の行いは消しゴムで簡単に消せるものでもなく、ゲームのよう簡単にリセットボタンを押してやり直すことも出来ません。仏教では「過去の善悪の行いが原因となり現在の幸不幸の結果を招き。現在の善悪の行いが原因となり未来の幸不幸の結果を招く」という過去・現在・未来の三世を結ぶ因果関係を説きその究極が「生前の行為によって、人は死後に地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界の六道に生まれ変わる」という生死輪廻の教えに結び付いていて仏教では現世での善行を勧めています。
六道輪廻の思想:生前の行為によって、6つの世界をグルグル輪廻する
天界 : 快楽の果てに待つ苦しみ
人界 : 悟りの道が開かれている世界
修羅界 : 終わりなき怒りの世界
畜生界 : 人間に使役され互いに殺傷し合う世界
餓鬼界 : 永遠の空腹に苦しむ世界
地獄界 : あらゆる苦しみを味わう世界