一生にたった一度の出会い。今日は二度と巡ってこない。今日の出会いは、今日だけのもの。
一期とはある決められた期間、一生涯。生まれてから死ぬまでの一生という意味があり、仏教では修行の年限の区切りを「一期」といいます。
茶道でも「一座一会」といって、「その日の出会いが、まさに、その日かぎりのものである」と説いていて、この考え方は禅の根本思想に通じるものです。禅では修行に没頭して、その修行にひたりきることが悟りを得る方法となります。
「森羅万象のすべてが変化するもの」
「一生に一度しか会えないもの」
「一度かぎりの出会いという覚悟の中に修行がある」
とされています。
「一期一会」という言葉には仏教の無常感に加え、禅の精神が深く秘められていることわざになります。